「ウェブで政治を動かす!」を読んで思ったこと。~当たり前の変化を期待~




ウェブで政治を動かす! (朝日新書)
津田大介
朝日新聞出版 (2012-11-13)
売り上げランキング: 416

この本がこのタイミングで世の中に出たのは偶然なのか?

それとも必然なのか?

そして、今僕がこの本を読んでいる意味とは?

 

筆者の津田大介さん(@tsuda)が政治にかかわるメディアを創ろうとしているということは前著の『情報の呼吸法』でも触れられていた。

情報の呼吸法 (アイデアインク)
津田 大介
朝日出版社
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そしてその想いを込めた『ウェブで政治を動かす!』という本が完成した。

 

一読した感想をサラッと覚書程度に書いておこう。

(いや、今日現在で読むべき本の中ではだんとつオススメです。)

まず、この本は誰向けに書かれた本なのだろうか?

内容から察するに、、

  1. 政治に興味を持てなくなった20~30代の日本人
  2. 従来の政治や選挙の仕組みに対して何の疑問も持っていない(思考停止している)大人たち
  3. 政治というものを生業にしている政治家

といったところだろうか。

かくいう僕は、典型的な1 の人である。

 

仕事で選挙関連のお手伝いをしたことはあるが、

それでもそれは”会社の仕事”と割り切って、売り上げのためにやっていた感は否めない。

その作業自体は、ひどくアナログなもので、

選挙用器材の制作や、各選挙事務所や都道府県連への器材の配送、

選挙公報の原稿の集約、などなど。

 

つまりは、昔ながらの役人が定めた、公職選挙法という枠に限定された範囲のなかで

できることを粛々と作るという作業。

これが現代の選挙戦での”アタリマエ”なのかもれないが、

現代社会のどんな一般企業よりもアナログで非効率なことをやっている。

 

では、WEBというものと、政治(選挙)を結びつけると何が起こるんだろう?

古臭い制度や法律に縛られずに、寝言のごとく書き連ねてみる。

 

選挙看板のデジタルサイネージ化

選挙の前(公示日)から一斉に貼り出される気味の悪い笑顔のポスターたち。

子供じゃなくたって、落書きしたり画鋲さしたくなるわけで・・・。

選挙のたびに撮影・デザイン・印刷なんてしてたら、特定の業界が特需に歓喜するだけで、

決して効率的で合理的なモノとは思えない。

いっそ、デジタルサイネージ化して、コンテンツの差し替えだけしとけばいいんじゃないの?

選挙がない時期は、近くのスーパーの特売チラシコンテンツでも出しときゃいいんじゃないだろうか?

 

選挙期間こそSNS

現行法上では、公示日以降はWEBサイト(というか、ホームページ)の更新はおろか、

ブログの更新、Twitterでの投稿など、”文書”と捉えられるものの更新は禁止らしい。

それが禁止されているから、近所迷惑以外のなんでもない街宣車が街を走り周り、

乳飲み子を抱える母親たちの顰蹙を買う。

政治家がその政策やビジョンを広く世に伝えるには、もはやWEBという手法を無視することなんてできるわけもない。

それなのに、一番肝心な時期にはそれが禁止される。

デジタルデバイドのなれの果ての年寄議員や年寄官僚の嫌がらせにしか思えない。

こんな悪法は2013年夏の参院選時点では改正されていることを切に望む。

有権者だって、常日頃から政治を意識しているわけではない。

でも。せめて選挙の時くらい政治を意識してもらった方が良いわけで、

普段は全く見られない政治家のブログだって、この時ばかりはしっかりと更新して

有権者の興味を引くべきだ。

なんならそのブログに自著のアフィリエイトリンクやAdSenseバナーを貼って

選挙用の費用を賄ったっていいじゃないか。

 

リアルとデジタルのバランス感を

いくらWEBが政治や選挙に対して一石を投じるツールであるとはいえ、

所詮はツールでしかない。

人(有権者)が人(政治家)を信じるには、リアルなふれあいも当然必要になる。

政治家は選挙がないときは何してんの?という疑問を良く聞く。

国会で学級委員会以下の口げんかを繰り広げ、

非道徳的な足の引っ張り合い、揚げ足の取り合いを演じ、

なんかみんなで「バンザーイ」ってやってる・・・。

そんなイメージしかない人もいるだろう。

でも、本当はいろんな勉強会に参加したり、

地元地域で講演会を開いたりと、

結構泥臭い活動はしている(らしい)。

でも、そんな会合に行く人ってどれくらいいるんだろうか?

政治家は有権者に信頼されてこそ、選挙で当選する権利がある。

では、どうやって信頼を勝ち得るのか?

そこには”リアルとデジタルのバランス感”というものが必要になってくる。

デジタルツールで自身の考えやビジョンを拡散し、インタラクティブに会話をする。

同時にリアルの場に出て、自分という商品をデモ販する みたいな。

もうここまで来ると、消費財のプロモーションと一緒。

なのに、愚かな政治家は、いるだけで売れる といった、

数十年前のマス消費のような立ち振る舞いしかしない。

これじゃ、あなたは売れないし、消費者(有権者)も振り向かないよね・・・。

 

と、生意気につらつら書いてはみたが、

日本の選挙はしばらく現状のデジタルデバイド選挙からは脱しないでしょう。

思考停止中の役所や政治家が牛耳っている世界ですから。

 

この「ウェブで政治を動かす!」を読んだ、一有権者としては、

一刻も早くこの選挙を止めないと、若者の政治離れは加速するだろうと思う。

同時に、若い世代の政治家がモリモリ台頭してくれば、

今の選挙の異常さを解消してくれるんじゃないかと淡い期待もしている。

 

選挙は政治の始まりであり、政治の終わりでもある。

そのサイクルの中に新しい(世間的には新しくもなんともないが・・・)手法を

取り入れることで、少しはましな国になるんじゃないかと思うわけで。

 

CHANGE!

ってどこかの国の大統領が言っていた。

彼が言うCHANGEと、日本が迫られている”変化”は表面上は異なるものだが、

本質的には同じこと。

世界中に正しいイノベーションが起こりますように・・・。

ま、まずはこの本を読んでみてください。
読むなら今しかない。
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