デバイスにマッチした電子書籍を。



何を使って読書体験をするか。

紙の本、PC、タブレット、スマホ、電子書籍リーダー。今のところデバイスで言うとこんなところか?

今、電子書籍業界では出版社を通じて如何にたくさんのコンテンツを集めるかに注力している。
また、マルチデバイス実現のために、フォーマットやDRMの課題を乗り越えようとしている。
もちろん、数多くのコンテンツがあって、
それをデバイスを問わずにいつでもどこでも読める環境は、電子書籍の発展のために必要だ。

ただ、
単に同じコンテンツを同じ見え方で様々なデバイスに表示することが果たして正解なのだろうか?
という疑問を抱いた。
たとえば、ゲームだと、
初代ファミコンはテレビ画面にゲームを映し、十字キーと2つのボタンで操作した。
そのデバイスに適応したファミカセ(ソフト・コンテンツ)があった。

スーファミになると、十字キーも8方向に可動し、ボタンも6個(だっけ?)になり、
より複雑な動きを表現できるよう、ソフトも進化した。

更に時代はすすみ、ガラケーでゲームをしようとすると、
決定ボタンとテンキーで上下左右に移動するシンプルなソフトになった。

そしてスマホ世代の今は、フリックやタップで直感的に操作できるソフトになった。
(忍者ロワイヤルのCM見たときは衝撃受けたな)

デバイスごとの特徴はゲームコンテンツの操作性だけの話ではなくて、
ケータイでゲームをするようになると、ネットワークに繋がっていたり、
GPSによる位置情報が足されたり、「今の時間」という概念が足されたりするようになって、
ゲームというものがテレビの前で黙々と遊ぶ物から進化した。

その進化はやがて、ソーシャルなものになり、
ゲーム内容を誰かとシェアしたり、協力したり、
競いあったりという楽しみ方が付加された。

このように、ゲームはデバイスの進化と共に、
それに伴った最適な表現手法でコンテンツを演出し続けている。

では、電子書籍に関してはどうだろう?
先にあげたいくつかのデバイスというか、パッケージがあるが、
紙の本の体裁をそのまま様々なデバイスに展開するだけでは
やはりもったいない。

というわけで、自分なりに各デバイスに適したコンテンツの表現手法を妄想してみた。

・PC
画面が広く、様々なアプリケーションを起動でき、
ネットワークにつながり、マウス操作、キーボード操作により
自ら手をうごかすには最適なデバイス。
であれば、持ち運んでどこでもというわけにはいかないが、
リッチコンテンツもシェアもストックも編集も自在にできる。
ネットにつないでマルチタスクでブラウザを併用して調べものや買い物なんかもしやすい。
ただし、あくまで画面の正面での世界ではあるので、リアルな空間における世界は広がらない。

・タブレット
ある程度の画面の広さは担保されつつも、
近距離長距離に関わらず、持ち運びを前提としている。
画面もカラーで見易い。
であれば、PCの補完的な役割は当然のこと、GPS 等による位置情報を付加することができる。
コンテンツのなかに登場する場所に関わる付随的な他のコンテンツが
プッシュ型で送信されたり。
また、直感的な操作性があるので、画像や映像、
音声などを拡大縮小したり、止めたり進めたり、回したり、自分の思い通りに調節しながら楽しむことができる。

・スマホ
画面が小さく、文字を追い続けるにはしんどいが、
四六時中肌身離さす持ち歩き、片手で簡単に操作できる手軽さがあり、
アプリを通じて様々なネットワークの連携がリアルタイム・リアルプレイスで実現できる。
であれば、コンテンツの一部を自分の好きなタイミング好きな場所でシェア、ストックでき、
自分専用のデジタルスクラップブックのようにできないか?(togetterみたいなイメージ)
もしくはその手軽さと直感的な操作性で、
読みながら印象的な文を即ツイートしたり、
Evernote に突っ込んだり。
前に書いた
電子書籍に欲しい機能 – たろすけの寝言的なブログ

がイメージ近いかな。

・電子書籍リーダー
書籍データを大量に持ち運び、余計な機能は敢えて付けずに、
読書専用機として、紙の本の読書体験に極力近い環境を提供。
であれば、辞書機能くらいはほしいが、
文章の読み続け易さに特化。
軽さや明るさ、フォントなどにしこたまこだわれば良い。

というようなことを考えていた。

Blog on Digital Media › 読書体験を拡張する??ごく私的な試論として
という面白いブログを読んで感化されただけなんだけど、
電子書籍界隈のエコシステムを考える上で、
コンテンツに関わる特性もさることながら、
それを読むデバイスの特徴にも考えを巡らせれば、
さらに広大な電子書籍の未来があるんじゃないかと思った次第。

このテーマは自分なりに更に深めて考えてみたい。


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