出版社がようやく動きだした。





 

久しぶりに電子書籍関連のニュースがいくつか舞い込んできた。
大きなところだとこの辺だろうか。
(電子書籍関連と書いてしまった以上、iPadの話には触れないポリシー)

電子書籍新会社4月に設立 100万点の電子化目指す – MSN産経ニュース

角川グループの全出版社がKindle向けに電子書籍を配信する契約を締結 – GIGAZINE

出版デジタル機構、いつかは(近々に)こういうものはできるだろうと思ってはいた。
いつかのアマゾン契約書に激キレ事件
「こんなの論外だ!」アマゾンの契約書に激怒する出版社員 国内130社に電子書籍化を迫る (1/2)(BLOGOS編集部) – BLOGOS(ブロゴス)
以降、アマゾンが日本の出版社に対して
デジタル化の交渉をしているのは明るみに出ていたし、
出版社側とて、閉塞している今の出版ビジネスから
抜け出す一つのチャンスであることは認識していただろうし。

どういう形でデジタル化を進めるか?
という疑問に対して、
「複数の出版社が連携してデジタル化を進める」という
効率策で進めていくという一つの回答が出たわけだ。
(しかしこれ、amazonにうまいこと作らさせられたようにも見える。)

もう一つの疑問は、
電子化と言ってはいるが、
どんな形式の電子化なのか?
フォーマットは?DRMは?
まさか、各出版社の本を「自炊」するだけ
なんていう自虐的なオチじゃないよね…?

この「出版デジタル機構」設立というニュースが意味することはなんだろうか?
察するに、、、
大手とはいえど、一出版社が単独で
時代の流れに抗うことなんてできるわけがなく、
アマゾンという巨大なプラットフォームに乗っかるのが
得策という結論に達してはみたものの、
これまで「出版業界」っていう閉ざされた社会の中でしか
ビジネスしたことがないからどうしていいのかわからなくなって、
じゃあ、これまで通りみんなで肩を組んで(牽制しながら)
一緒にデジタル化をちょっとずつ進めていきましょうか。

的な結論なんじゃなかろうか・・・。
まぁ、日本らしいっちゃ日本らしい。

ところがどっこい、
「俺は一人でできるぜ!」的に単独でアマゾンと
手を組んだ特攻隊長的な企業が出てきた。
最近ではドワンゴと提携したり、積極的に電子書籍事業を進めている
角川グループ。

僕ら世代(30歳前後)にとっては、
角川ってあまりいいイメージはないんじゃないだろうか?
過去の社会的なことっていうよりは、
角川の本ってもう少し若い人向けのような気がするんだよね。
もちろん、趣味嗜好の部分なので単純に年代では切れないとは思うけど。

でも、最近の角川関連のニュースをみていると、
イメージがガラッと変わったというか、
すごく先進的なことに前向きな感じがして、
個人的にはすごく注目している。
(ま、コンテンツには相変わらず興味は薄いんだけどね)

さて、この2つのニュースが出たときに個人的に頭をよぎったのは、
・これまであった電子書籍のディストリビューターはどう受け止めているんろう?
・楽天陣営はどう出るだろう
ということ。

従来のディストリビューターというと、
[ booklista ]【ブックリスタ】
Bitway[ビットウェイ – 日本最大級のコンテンツ流通ネットワーク]【ビットウェイ】
あたりが思いつくが、このどちらもおそらく出版デジタル機構の出版社とも
お付き合いがあるはず。
単純に、いろんな出版社のコンテンツが電子化されて
配信しやすくなるということならば、それはそれで喜ばしいことなんだけど、
出版デジタル機構のニュースに気になる1文が。

同機構では、中小出版社も含めた書籍の電子化を請け負ってデータを保管、
各電子書店に電子書籍を提供する卸売り機能も担う。

 

ん?電子書籍を提供する卸売り機能も担う??
って、競合になっちゃったよっ!っていう驚きもあるだろう。
出版社が出資した会社が卸売もやるってのは、
違う業界でいえば、委託販売ばっかりやっていたメーカーがいきなり直営店出店してみた
くらいのインパクトがあり、
やっぱりビットウェイやブックリスタは心中穏やかではないんだろうな。
これからどうなるのか静観したい。

また、最近電子書籍界隈ですごくすごく力をつけていそうな
楽天陣営(Kobo含む)は、
楽天傘下のKoboは「Amazon唯一のライバル」 « WIRED.jp 世界最強の「テクノ」ジャーナリズム
と、amazonにとっての最大のライバルなりそうなんだが、
ここがどう出るのか?もしくは気にせず自分のプラットフォームつくりにまい進するのか。
ここも気になるところ。

どっちの疑問も今日時点ではどう動くのか
全くわからないけれど、
いずれにしても、日本の電子書籍市場にまた一つ
大きな転換期が来た気がしたこの二つのニュース。
明るい未来を期待しながら市場を作り上げてほしい。


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