制作側から見た電子書籍界隈のイベント



なぜWebではなく電子書籍なのか? – @IT

2012年2月9日、リクルートGINZA8ビルの
Web CAT Studioで『第26回HTML5とか勉強会』が開催されました。

だそうです。

昨今の電子書籍界隈の第一人者らしき方々の
トークセッションかな?
内容が面白かったのでメモ程度に書き連ねてみます。

イベント自体がいくつかのパートに分かれているようで、

  1. はじめてのiBooksAuthor
  2. EPUB3の仕様を勉強しよう
  3. 今、電子書籍はどうやって作るべきか
  4. ネットの中での電子書籍の位置付けと在り方
  5. 日本の電子書籍はまだまだWeb1.0のような状況
  6. 電子書籍が広まるのはいつだ!

と見出しがつけられている。

最近のトレンドに沿った”制作”ツールの話から始まり、
制作における戦術・手法論へ、
そして電子書籍界隈の状況・展望へ と話が進んでいっている。

各々の章で気になった部分をピックアップしておきます。

◆ネットの中での電子書籍の位置付けと在り方
達人出版会の高橋征義氏の内容。

◆Webの有料化としてとらえる電子書籍
 使われている技術についてはWebも電子書籍もほとんど違いはありません。 
 同じ技術を違う見せ方で演出しているだけです。

◆書籍流通のネット化
 核として存在している1冊の電子書籍を取り巻く環境を上手にサービス化していくことこそが、
 電子書籍の普及にとって重要なのだ。

もうまさにです。
電子書籍というと、なにやら新しい技術の様に錯覚してしまうが、
既存の技術や行為の見せ方を変えているだけ。
また、いかにして電子書籍を売るか?みたいな話はやはりまだ時期尚早で、
高橋さんがおっしゃるように”環境をサービス化していくこと”という具体的なアイデア
必要だし、既存の技術を新しく見せるための一番の演出方法になる。
技術的な課題や、制作手法の話と並行して進めなくてはならないことだと思う。

◆EPUB3ってどうよ?
個人的にはあまり技術的な話題にはついていけていないので、
EPUB3というフォーマットが電子書籍の共通言語になったんだなー。
よかったよかった。
という程度の認識ではあったんだが、
実際の制作の現場・出版の現場では
まだまだ混乱が続いているらしい。

◆電子書籍のUXやユーザビリティはまだ不十分?

「みんな紙を再現しようとしますよね。紙をめくるアニメーションをよく見かけますが、
あれって実は邪魔だと思うんです。そういうのを含めて、
まだまだUXは考え尽くされてなく不十分だと思います。

賛成。
「電子書籍」なんていう単語があるもんだから
紙の本をいかに再現するか?みたいになっちゃってんだけど、
「電子書籍」って言葉がなかったら、
別に紙っぽくする必要なんかない。
電子版の本を一生懸命作るんじゃなくて、
コンテンツの表現方法を考え、
存在意義を再定義することが
今後の大きな課題だと思う。

◆電子書籍はどこを目指すべきなのか
やっぱりこの世界には果てしない夢がある。
要約して引用

電子書籍ならではのコミュニケーションに触れました。
「ゲームはコンシューマーゲームが最初にあり、それからソーシャルゲームが出てきました。
完成品として流通する電子書籍もありますが、
ソーシャルゲームのようにコミュニケーションという相互作用の要素を持つネット書籍、
例えば作家と読者がやりとりをしながら執筆されていくものやベータ版のリリースをする書籍が登場したら面白いと思います。
通常の本にはできないことですね。
プラットフォームとしてはそのような新しい場を作り、ユーザーがそこで楽しんでくれたらと思っています」。

電子書籍をまずはユーザーに手に取ってもらうことが一番大事であると述べました。
まずは一般ユーザーに電子書籍に触れて読んでもらうことが大事。
また、ニコニコ静画でやっているような本にコメントを付けられる機能は電子書籍ならではです。
こういった紙の書籍にはできない付加価値をユーザーに提供することが電子書籍の課題です」。

コンテナフォーマットとしてのEPUBに期待しています。
「ブラウザでWebサイトを保存するときに、EPUBで保存ができたらそれを持ち歩き、いつでもiPadやiPhoneで読めます。
書き出し形式の1つとして気軽にEPUBが使えるようになれば紙の書籍とは違う価値を持つし、もっと普及すると思います」。

世の中にコンテンツを増やす原動力としての電子書籍の役割に期待しています。
「紙や電子書籍を問わずコンテンツの量を世の中に増やしたい。
そのためにWebは有効だと思っていたのですが、
ブログの人気も下がってきているような気がするし、
みんなFacebookやTwitterを使っていて、あまりまとまった発言をしていない。
この状況の中で、電子書籍の手軽さによってコンテンツを作る人が増えてくれればよいと思っています」。

自身の体験を例に電子書籍の価値が瞬時に見直された話をしました。
「PDFで出しましたと言ったとき、弊社のWebニュースサイトのメンバーはまったく無反応でした。
ところが実際にPDFを見た瞬間、彼らの目が変わったんです。
電子書籍は立派なデジタル雑誌として紙の雑誌の代わりになり得るし、
自分たちも参入が可能な世界であり、広告モデルに変わる新しい有料販売モデルだと気付いたんです。
電子書籍のこのような役割に期待しています」。

日本の電子書籍のインフラはまだまだWeb1.0のような状況ですね。
わざわざ書籍サイトで読みたい本を検索して、
さぁ読もうと思ったら読めるフォーマットではなかったとか。
もっと利便性が必要です。
フォーマットを推進している私ですが、
今年は流通にも力を入れるつもりです」と話し、
電子書籍がもっと読まれる環境づくりの重要さを強調しました。

電子書籍の現状も、今後にもまだまだ課題は多いし、
それらが複雑に絡み合っているから
箇条書きで書き出して一つずつつぶしていくこともできない。

でもこのイベントみたいに
制作側の立場の方も、運営側の方もいる
トークセッションでは一つの事象に対して
様々な角度の視線があるから面白いだろうな。
実際にこのセッションが未来への第一歩になることもあるだろう。

次は例えば、デバイスメーカー側の人や
ストアの運営側の人や
プロモーション側の人とかが
いたらまた面白いことになりそう。

まぁ、プレイヤーが多いとギャップが多くなりすぎてまとまらないかもしれないけど・・・。


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