TEDオススメ:内向的とか外向的とかじゃなくて、個性を生かした仕組み作りを。





 

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スーザン・ケイン 「内向的な人が秘めている力」 – YouTube

スーザン・ケイン 「内向的な人が秘めている力」 | Video on TED.com

また素敵なプレゼンに出会った。
人生において、仕事において新しい視座を得ることが出来る素敵な内容。

ビジネスの世界では特に顕著だと思うが、
組織ではリーダーシップや社交性、声の大きさ が求められ、評価される。
しかし、本当にそれでよいのだろうか?

作家であり弁護士でもあるスーザン・ケインさんはそんな社会では
人にとっても組織にとっても、そして世界にとっても大きな損失があると論じる。

内向的ってのはそんなにダメ?
世の中のリーダーは古今東西、全員が外向的なの?

いいや、そんなことはない。
実際に、ガンジーやリンカーンその他もろもろ、
内向的だけれども強烈にリーダーになってしまった人は少なからず存在している。

重要なのは、内向的な人を排し、外向的な人を引き上げることを是とするのではなく、
社会として、内向型・外向型を上手くバランスをとること。
特に創造性とか生産性においては重要なことだと主張する。

ある調査によると、極めて創造的な人々の人生においては、
彼らはアイデアを交換し発展させることに優れている一方で
非常に強い内向的な面を持つ。

つまりは、”孤独”が得てして創造性の重要な要素になっているのだ。

心理学的には一般に、
グループの中にいると他人の行動や考えを無意識に真似るようになってしまう。カリスマに追従してしまう。
しかし、優れた話し手であることと、アイデアが優れていることの間に相関なんてない。
グループ中心の作業では、個人のアイデアが黙殺されてしまうケースが多々ある。

では、どうするか?
最初からグループになるのではなく、
まずは一人になって、集団の力学による歪みを受けずに自分独自のアイデアを考え出す。
それからグループで集まって、程よく調整された環境で話し合う方が、
内向的な人も外向的な人もアイデアを交換し、発展させることが出来るのではないか?

しかし、学校であれ、企業であれ、個人での作業よりもグループでの作業のほうが重宝される。
なぜ、こうなってしまったのだろう?
それは、西洋文化において、「考える人」よりも「行動する人」が好まれてきたから。
農耕文化から、大企業を中心とする経済主義に変遷し、
人々は小さなコミュニティーから、大きなコミュニティーに移らざるを得なくなった。
自分自身や身近な知り合いのみと過ごす文化を捨て、
知らない人の集団で自分の能力を発揮せざるを得ない状況になり、
必然的にカリスマのような存在が重要になってきてしまった。

現代社会は「リーダーシップ」や「カリスマ経営者」のような
「考動する人」が主役になっているが、そうではない内向的な人が社会の中で重要なポジションを確立できるようなれば、
今の常識とは異なったアプローチで様々な問題を解決に導けるかもしれない。

この考えに賛同してくれる人に3つのお願いがある。
・絶えずグループ作業するなんて狂ったことはやめましょう
一人で作業する必要があるのは、それが深い思考の生まれる場所だから。
・荒野へ行こう ブッダの様に自分の啓示を見つけましょう
気を散らすものから離れ、自分の思索に耽る時間を増やす。
・自分のスーツケースの中身を見て、なぜそれを入れたのかを考えてみよう。
外向的な人は、それを見返して、自分のエネルギーと喜びを他の人にも分け与えましょう。
内向的な人は、その中身を守りたいと思うでしょう。でも、世界はあなたが持っているものを必要としています。

 

彼女の考えには、深く賛同できる部分が多々ある。
彼女は内向的・外向的という二軸で論じているが、
もっと広く、各々の個性を尊重し活かせる社会 というのが必要なのではないだろうか?
日本においても、従来の終身雇用という常識が崩れ始め、マスコミは衰退し、高級車に乗ることが必ずしもステータスではない。
様々な価値観がある中で、その価値観の土台ともいうべき個性が
ないがしろにされているのではないだろうか?
周りの人と歩調を合わせて、自分の意見を押し殺し、
上司のご機嫌を伺いながら、年功序列で昇進していく。

そんな社会に見切りをつけて、
かつてあのスティーブジョブズが言っていた、
自分らしく生きる勇気を持つこと
(過去エントリ→TEDオススメ:スティーブ・ジョブズ伝説のスタンフォード大学スピーチ

がますます重要になってくる。

彼女の主張の正当性に多くの人に気づいてほしい。
世の中を変えるのは、カリスマだけではないのだと。


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