TEDオススメ:記録と記憶。そして、秘密を晒しまくるサービスとは。





 

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YouTube – Broadcast Yourself

↑英語版はこちら

フランク・ウォレン 「50万通の秘密」
Frank Warren: Half a million secrets | Video on TED.com
↑日本語字幕はこちら

WEBサービスにおいて、記録や記憶に軸足を置いたものは多数ある。
Evernote
Dropbox
Yahoo!Box
あたりが典型だろう。
ライフログという観点でいえば、
Instagram
何かも当てはまるだろう。

これらのサービスは基本的に、
どんなものでもポケットに入れて持ち運べるような
シンプルさがある。

今回のTEDはフランク・ウォレンさんという、
PostSecret.comというサービスを作った人。
PostSecret

このサービスは(あまりよく知らないけど…)
いろいろな秘密を匿名で投稿しまくるサービスらしい。
フランクさん曰く
「秘密は様々な形を取り得ます。ショッキングなもの、馬鹿みたいなものもあれば、深い感情を伴っているものもあります」。
TEDで紹介されている一例だけでも、様々な形の秘密がある。
確かに秘密って、秘密にしておきたいし秘密にしておかなきゃならないんだけど、
でも、、誰かに話したい、知ってもらいたいものが多い。
そういう点で、ネットの匿名性を生かした面白いサービスだと思う。
また、Twitterの様にフロー型でどんどん流れて行ってしまう類の情報ではないので、
このように一つの独立したサービスとして存在し、
アーカイブ化されるのも面白い試み。

僕自身は、秘密は自分の心の中意外には出さないほうだけど、
記録や記憶はいろいろな所にいろいろな形で残しておきたい方。
数年前にEvernoteというサービスに出会い、今では欠かせないくらい使い倒している。
初めてEvernoteを始める人が必ず直面する問題は、
「何に使えばいいのかわからない」ということ。
そう、Evernoteは自由すぎて、最初は使いづらいのだ。
なので、最初は他人の使い方を真似してみた。

など、できることだけではなく、利用シーンも紹介してくれている本のほうが、
使い方がイメージしやすいだろう。
「できること」「使い方一例」を知ったところで、
自分なりの使い方を模索していけばいい。

Evernoteに自分の「秘密のノートブック」を作って
一人それを読みながらほくそ笑むのも面白いかもしれない。

また、本題のPostsecret自体も当然書籍になっている。

PostSecret: Extraordinary Confessions from Ordinary Lives
Frank Warren
William Morrow
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ためしにPostsecretで画像検索かけてみても、
ものすごい量の画像が出てくる。
不思議と、オシャレで独創的なものが多く、
サムネイルを見ているだけでも面白い。
上記の本にも様々な「秘密」がハガキとともに紹介されているようだが、
眺めているだけでも面白いかもしれない。


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TEDオススメ:食べることから始まる死への悪循環。家庭に料理を取り戻せ。





 

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http://youtu.be/jIwrV5e6fMY

↑日本語字幕ナシはこちら

ジェイミーオリバー TED prize wish: 子供たちに食の教育を | Video on TED.com
↑日本語字幕はこちら。

ジェイミー・オリバーさん。
イギリス生まれの料理人。
まぁ、日本でいえば川越シェフ的な感じなんだろうか?
こんな本も出している。

ジェイミー・オリヴァーのきれいになろうヘルシーごはん
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なんていう先入観は無にこのTEDでのプレゼンを是非に見てもらいたい。
彼には社会問題に対する危機感と当事者意識があり、
分析力と行動力があり、何よりも、この状況を変えたいという強い信念がある。

アメリカの食文化に関しての強いメッセージを発するだけではなく、
その解決法まで提示している。

アメリカの食文化と聞くと、正直あまりいいイメージは無い。
ファーストフード大国、過剰な食品添加物、
経済競争にさらされた生産者達。

きっと、このイメージは実態とあながち外れてはいないんだと思う。
彼はこの状況に警鐘を鳴らしている。

現代アメリカの”普通の”食事により
子世代の寿命が10年近く縮まっている。

もちろん、大昔からそんな危険な食生活だったわけではない。
いつからか、学校や家庭、企業から、正しい食文化を継承するということがなくなってしまった。
その結果、現代アメリカ人は料理ができないどころか、
野菜をみて、それがなんなのか答えられない。(ナスを見て梨と答える)

それだけではない。
食品メーカー・流通関連企業が効率と利益を追求するあまり、
食品に様々な有害物質を添加し、正しい食品が流通しなくなっている。

など、彼は現状の食文化に対する様々な問題点を提示している。
人の健康や、生死にかかわる重要な問題だらけだ。
しかし、決して悲観的な訳ではない。
なぜなら、解決策が明確だから。

一人一人が今の状況を正しく理解し、
教育の現場(子供のころ)から正しく食の知識を身に付け、
政府や企業が少しずつでも状況を理解すれば、
10年後には正常な食文化を取り戻すことが出来る。

そしてそれを、アメリカ という大国が実践することで
世界中の同様な問題を抱える国々がつ追随し、
世界が変わっていく。

その第一歩を、料理人であるジェイミー・オリバーさんが仕掛けようとしている。
強い信念がなければできない。
そんな彼の態度・行動に強く心を打たれた。

最後に、彼が語った一文を掲載したい。
「僕の願いは、全ての子供にちゃんとした
食の教育をし、家庭を再び料理に目覚めさせ
肥満と戦うように力づける 支援をお願いしたいのです。」

料理人ということもあり、様々なレシピ本も出している。この辺は流石です。

いろいろな本があるが、
彼の主張の本質は、↓こういうことなんだろう。

ジェイミー・オリヴァーの親子で作ろう わくわくごはん
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TEDオススメ:医師が語る、ミスを受け入れるシステムの必要性




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ブライアン・ゴールドマン: 医師も失敗する。そのことを語ってもよいだろうか? | Video on TED.com

TEDにはさまざまな職業の人が登壇する。
ブライアン・ゴールドマンさん。
この方はお医者さん。

ご自身の失敗の経験から、医療の世界の不健全なシステムに警鐘を鳴らす。

全般的に、医療の世界の話ではあるが、
他の職業世界にも通じるものがあるので、
一般的なビジネスマンモデルに解釈してレビューを書いてみる。

「健全な恥の感覚」が否定される世界がある。
健全は恥の感覚とは、
反省のあまり、こんな失敗は二度としないと誓うようなもの。
こういう健全な恥の感覚からは教訓を得ることが出来る。

しかし、不健全な恥の感覚は、人を精神的に追い込む。
「君がしたことが悪いんじゃない。君が最悪なんだ」という心の声が自分を苛む。

時とともに最悪の感情は和らぎ、自分自身と約束する。
「自分自身がもっと努力をして完璧にする。もう決して過ちは犯さない」と。

しかしまた失敗はする。
Do you remember?
同僚や他人からこんな言葉をかけられる。
どんな気分だろうか。

失敗が完全に否定される世界が存在する。
医療、防災、インフラなどがそんな世界だろう。

確かにミスはないほうがいい。
しかしここで問題なのは、失敗をしたことそのものではない。
孤独で恥ずかしくて支援もない。そんな状況自体が問題。
何か大きなミスをしたとき、
そこから得られる教訓や経験を伝えるための手段が必要なのだ。

医者に限らず、こういう状況はありうる。
ただ、医者の場合はミスが人の生命にかかわることもあるが、
一般人の仕事においては、ミスが命まで奪うことはそうそうない。
だからと言って、ミスを隠ぺいしたり、自分一人で押しつぶすことが
はたして健全なシステムだろうか?

日本においてもゼロリスクという幻想がはびこっている。
この幻想ものとでは、
ミスを犯す人間や仕組み自体を排除する。後には安全な人だけが残るというシステムを作る。
という手法が往々にしてとられることが多い。
これでいいのか?
ゴールドマンさんはこのやり方に対して二つの問題点を提示している。

問題1;ミスがないなんて状況はあり得ない。常にどこかでミスは起こっている。
問題2;日々進歩する新しい技術・新説に全員が追いつけているわけではない。

結果、ゼロリスク幻想のものとで構築されたシステムを遂行しようとすると、
その世界から人はいなくなる。誰もいなくなる。

こんな世界では、自分のミスを人に話したくはなくなる。排除される可能性があるからだ。
しかし、本当は語りたいし、聞いてほしい。
それができる環境が必要で、さらには文化を改める必要すらある。

医師だろうがビジネスマンだろうが、
その世界に生きるすべての人を再定義する必要があるのではないだろうか。
これまでの常識・慣例・タブーを必要に応じて打ち破り、
より良い社会・システムを構築する必要性に気づいた人が
やり方を考え、実行する。
こんな当たり前のことができるように自分を再定義する、

もちろん、ミスを誇る必要はないが、
ミスを自ら開示し、そこから得られる経験や教訓を
他の人にも教える。
他の人が自分の失敗を話すときには励ます。
誠実な支援の想いがあれば誰にとってももメリットがある。

人間がやることにミスはあると認め、
それを受け入れることでシステムは進化し、
仕組みが出来上がっていく。
間違いに気づきやすいシステムへ変遷していく。

仕事でミスをしたとき、人間関係でミスをしたとき、
人は大きな後悔を感じるが、
時間とともに前向きになれていく。
ミスを忘れるというわけではないが、
その事実を自分の中で上手く消化していくのだろう。

このプレゼンを見ていて思った。
TEDに出てくる人の意見には共通点が多い。
たとえば、今回のゴールドマンさんの話と、
こないだエントリで書いた、

TEDオススメ:「後悔」に関する名プレゼン。後悔から得られる人生最大の気づきとは。

キャスリン・シュルツさんの「後悔を後悔しない」というプレゼンは
状況や主題はもちろん異なるが、
結論に近づくにつれ、内容がリンクしてくることがある。
TEDを見続けることのメリットはこんなこともあるのかもしれない。


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TEDオススメ:「後悔」に関する名プレゼン。後悔から得られる人生最大の気づきとは。





 

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キャスリン・シュルツ「後悔を後悔しない」 | Video on TED.com

最近で一番後悔したことってなんだろう?
おじいちゃんやおばあちゃんと
ちゃんと色んな話をできていないことかな。

タイミングを間違えたことかな。

正確な試算をしないでつっぱしちゃったことかな。

思い返せばきりがない。
そんな、人の後悔のお話。

キャサリン・シュルツさん。
この方のTEDプレゼンは、
キャサリン・シュルツ: 間違えるという事 | Video on TED.com
の方が有名なのかな?
ま、これは後で見るとして、
今回見た、「後悔の話」
これはこれですごく深い感銘を受けた。

ちなみに、この方、プレゼンが異常にうまい。
箇条書きのような説明、
聴衆に想像を促す語り口、
実体験を基にした、誰にでもわかりやすい例
など、TEDらしいテクニカルなプレゼンも堪能してもらいたい。

ご自身が初めてタトゥーを入れたときのことを引き合いに、
行動経済学の観点から後悔を分析。

さらには、心理学から”後悔の特徴的な4つの要素”を列挙。

  1. 否定
  2. 困惑
  3. 自分を罰したいという願望
  4. 保続(繰り返し)

どれもよくわかる。
身に覚えのある、原始的な感情なのは間違いない。
誰もがそうでしょう。

しかし、彼女は”後悔の要素”にはもう一つあると主張する。
後悔を経験することで、ある種の「気づき」に到達する。だそうで。
(これは最後にとっておきます)

さて、後悔というのは、基本的には
取り返しのつかない状態の時に感じる感情です。

現代人は、リアルの場と同様にデジタルの世界をも生きている。
デジタルの世界では多くの場合、CTRL+Z でやり直しがきく。
リセットボタンを押せば、前にセーブしたところからやり直せる。
こんな世界に生きている私たちは、
なかなか後悔から立ち直ることはできない。
大きな失望感にかられる。

後悔には台風のような激しさと、梅雨のような持続性がある。
後悔の中心にいるとき、それは永遠に終わらない洗濯機の中にいるような気分にすらなる。
しかし、誰もが後悔を経験する。
何かを選択し、判断しながら生きなければならない以上、
後悔に出会わない生き方なんて存在しない。

では、後悔という苦しみと共に生きるには?
後悔の普遍性に慰めを見出す(みんな同じ仲間なんだ。と気付く)
自分を笑い飛ばす(後悔の種は得てして、人から見たら大した問題ではない)
時間の力を借りる(後悔の感情は時とともに薄れることを認識する)

最後に、彼女が到達した気づき とは?
彼女の名言とともに、ここから自分が何を思うか、それが一番大事なんだ。
目的があって、夢があって、ベストを尽くそうとするなら、
そして人を愛し、その人を傷つけたり失いたくないと思うなら
上手くいかないときに痛みを伴うのは当然。
後悔しないで生きるのではなく、
後悔する自分を嫌いにならないこと。

自分が生み出す、欠点のある完璧でないものを愛しましょう。
それを生み出してしまう自分を許しましょう。

後悔が思い出させてくれるのは、失敗そのものではなく、
自分次第でもっと良い結果を出すこともできたのだ、ということ。

彼女はもともと作家さんらしい。
先に登場した、
キャサリン・シュルツ: 間違えるという事 | Video on TED.com
に関連した本らしいが、↓これも是非に読んでみたい。

まちがっている エラーの心理学、誤りのパラドックス
キャスリン・シュルツ
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佐々木俊尚さんも触れている、Chikirinさんのブログでキャリアを再考してみる。





 

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キャリアのVSOP – Chikirinの日記
ちきりんさんの日記、いつも腹に落ちる内容が多く、
更新されるのを毎日楽しみにしている。

今回の更新では、
年代ごとにどのようなことを意識して
キャリアを形成するかということを
主題に書かれている。

ブランデーなどでおなじみののVSOPという記号を用いて、
各年代毎に上手いこと必要な要素を置き換えている。

V:20代はバラエティ
S:30代はスペシャリティ
O:40代はオリジナリティ
P:50代はパーソナリティ

あいうえお作文みたいなものではあるが、
そこに無理やり感は全くなくて、
非常にわかりやすい。

ここに自分のこれまでを当てはめてみると、
うれしいことに結構これまで意識してきたことと重なった。

20代(社会人最初の数年)は、
とにかくいろいろな仕事をさせてほしいと
会社の上司に言っていた。
(所属する部署内での話なので、前提として世界は狭いが)
ここでは仕事の幅を広げることに注力し、
様々な経験を積むことで自分が注力するべき可能性を
模索し、広げることに全力を注いでいた。
裏を返せば、あまり一つの分野での専門性を高めることは
念頭に置いていなかったため、悪く言えば「器用貧乏」なキャリアだったとも思う。

そして30になる前に、今後この分野で深さを伸ばしていきたいという目標を見つけ、
今はその目標を達成できるように、様々な手段でアプローチをしている。

40代・50代のことはまだわからないけれど、
でも、「俺は仕事でこれをやったった!」っていう
痕跡は一つくらいは残したいよね。

定年で(かどうかはわからないけど)最終出社日に
どのような顔でその会社を後にするか?
達成感を持って、あらたな人生の出発だと、意気揚々と会社を後にするのか、
もしくは、
やっと終わった。。。っていう最後になるのか。

最後の日にどんな顔をしているかは、
このVSOPをどれだけ意識し実践できるかにもかかっている。

所属する企業や、各々の目標に関わらず、
今後仕事を進めていくうえで大事にしたい、
そんなエントリーでした。

このエントリー、
佐々木俊尚さんの毎朝のキュレーションでも触れらていました。
僕が勝手に憧れている佐々木さん、Chikirinさんが
仰っているなら間違いないと、自信を持って今後の
S:30代はスペシャリティ
O:40代はオリジナリティ
P:50代はパーソナリティ
を築いていこう。

Chikirinさんといえば、こちら。

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佐々木俊尚さんといえば、こちら。

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