手段と目的を取り違えないというスキル。ここでもやっぱりゴールデンサークルが役に立つ。





手段と目的

「手段」と「目的」。

日常でも仕事でも良く使われる言葉。

この言葉は面白いもので、全く違う意味なのに、しばしば混同される。

 

”手段” とは、目的や目標に到達するためのやり方/手法のこと。

”目的” とは、その行動のゴール/達成すべきことのこと。

と考える。

 

物事を考えるとき、本来的にはやりたいこと。つまりは目的やゴールがある。

そして、現在地からそのゴールへたどり着くためには無数の行き方(方法)があるものである。

その無数の方法の中から自分でどのように行くべきかを考え、選択する。

さらにはその方法をとりうるだけの武器が必要になってくる。

 

しかし、しばしば人は思考のステップを飛ばしたり、ねじったり、さかさまから考えてしまい、

暗くて長い思考の迷宮に迷い込んでしまうことがある。

仕事の上でもしばしばそんなことは起こる。

たとえば、クライアントのために何かクリエイティブの提案をしなくてはならないとする。

クライアントの要望を聞き出したり、推測したり、時には課題を提示したりする。

そこから導き出される提案のゴールを定め、共有し、解決の糸口を探る。

クリエイターと打ち合わせを重ね、最良のアウトプットを導き出し、クライアントに提案をする。

としたときに、”手段”と”目的”が逆転してしまうケースの多くは、クリエイターとの打ち合わせのタイミングだ。

 

元々はクライアントの課題解決のためのクリエイティブのはずなのに、

いつの間にか、”きれいなモノを創る”とか、”今までにないクリエイティブ”とかって話になってしまっていることがしばしば起こる。

ここで思考の断層がずれていることに気づかずに、クライアントに提案すると、大けがを負うことになる。

なぜなら、その時クライアントの目の前に提示されたものは、クライアントのためのクリエイティブではなく、作品としてのクリエイティブになってしまっているからである。

そう。アウトプットするための目的がいつの間にか変わってしまっているのである。

 

こんなことにならないように、日々気をつけなくてはならないことはなんだろうか?

それは、

順調過ぎるときと、全く上手くいっていないときは、一度歩みを止め、深呼吸し、当初の目的を思い出すということ。

たったこれだけ。簡単なことです。

ポイントは、順調すぎるときにも、同様に一旦立ち止まること。

順調すぎるときというのは、自分の考えが周囲の人に賛同されていたり、

直感的に進めていることが何のハードルにもぶつからない時とかのこと。

 

この時が実は結構危なくて、目的はおろか、手段さえも意識せずに、自分の感性だけで勝手に突っ走っている状態だったりする。つまりは、相手のこともロクに考えずに、自分の感性だけで突っ走ってしまっている状態だったりする。

 

こんな時は、いったん立ち止まって、何のために今走っているのかを思い出してみよう。

とんだ空振りに気づくかもしれないし、そのままさらに加速して走れるかもしれない。

 

 

そして、この話題でもう一つ大事なのは、”手段”は時に”目的”にもなり、逆に、”目的”が”手段”にもなりうるということ。

たとえば、あるビジネスマンが自分のスキルをもっと高めたいと望んでいたとする。

この時、スキルアップというのは、”目的”である。

”手段”は、転職とか、資格を取るための学習だとか。

でも、このケースで”手段”と”目的”は必ずしも明確だろうか?

スキルアップという”目的”のさらに上位概念には何もないか?

年収を上げたいとか、別の夢に近づきたいとか。

また、”手段”であるはずの転職に向かい始めた時、一時的とはいえ、

転職することが”目的”となることはないだろうか?

”手段”と”目的”を明確に意識することは実は結構難しい。

今自分が考えていることが”手段”なのか”目的”なのかわからなくなったら、

この「たろすけの寝言」によく出てくるこの言葉を思い出してほしい。

  • WHY
  • HOW
  • WHAT

そう。サイモン・シネックさんのゴールデンサークルだ。

詳細は過去エントリーに譲るが、この人の考え方は人生のいたるところで役に立つ。
↓過去エントリーはこちら。↓
TEDオススメ:イノベーションを起こすために必要なゴールデンサークルとは?
TEDオススメ:イノベーションの簡単な起こし方。~ゴールデンサークル理論~

自分が信じるところを明確にし、そのためにどうするか、結果何が生まれるか

ということを念頭に置いて、常に物事を考えられるようになれば、おのずと正解は見えてくるのではないだろうか。

 

サイモンシネックさんのゴールデンサークル理論をより詳しく知りたい方はこちらの本もご参照ください。様々な実例をもとに、イノベーションを起こすために必要なことをとてもシンプルに解説してくれています。

関連エントリはこちら。
ゴールデンサークルをよりよく知るための1冊。WHYから始めよ!インスパイア型リーダーはここが違う。

そう、イノベーションも一緒ですね。

それ自体が”目的”なのか、”手段”なのなか。

ちゃんと考えて行動を起こしましょう。


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