中村俊輔”察知力”を読んだ。サッカーだけじゃない。人生でも必要な察知力とは。





察知力

サッカーにそんなに詳しくない人でも
中村俊輔選手は知っているだろう。

中村選手の詳細はWikiに任せるとして、

数々の栄光を掴んでおきながら、それでも彼は苦労人だと思っている。

 

彼はどのようにしてそんな苦労をかいくぐってきたのか?

その答えがこの本に書いてあった。

この本は、中村選手の幼少時代からセルティックまでの経歴を振り返るだけの本ではなく、
その時々のフェーズで中村選手がどうやって困難を乗り越え、その立ち位置を確立したかを
事細かく説明している。

内容でとにかく素晴らしいのは、決してサッカーファンだけに書かれたものではなく、
ビジネスや人生においても応用できる考え方が網羅されている点。

この本で中村選手は題名通り、「察知力」という言葉を使っている。
サッカーに限らず、ビジネスの現場でも、そして人生にも必要な察知力という言葉を僕はとても気に入った。

中村選手が言う察知力とは、一言でいうと、
目の前に困難があるときに、それを乗り越えるためにどうすればいいのかを考え、察知する事。
もちろん、察知するだけではなく、行動に移すことが最も重要なのは言うまでもない。

たとえばこういうこと。
中村選手がJリーグで十分な実績を残し、イタリア・セリエAのレッジーナというチームに移籍した時のこと。
中村選手といえば、中盤での圧倒的な技術力を武器にゲームをコントロールする司令塔としてマリノスや代表に君臨していた。
しかし、レッジーナというチームは典型的なイタリアサッカーをするチームで、
要は、ディフェンダーから中盤を通り越してフォワードへロングパスを通すチーム。
つまり、中盤の選手の頭上をボールが飛んでいくため、中村選手のテクニックを活かせるチームではなかった。

で、中村選手はどうしたか?
このチームでは自分の力を発揮できないと不貞腐れた?
チームのやり方を強引に変えて自分のポジションを確立した?
何も考えずにそのやり方に順応した?
どれも違います。

中村選手はここで「察知力」を発揮します。
このスタイルのチームで自分が試合に出続けられるようにするにはどうすればいいかを考え、
練習から仮説を基に自分の役割や動き方をチューニングし、
試合で何度も確かめてみて、
そしてまた考えて仮説を立てなおした。

こうすることで中村選手はレッジーナとお言うチームでも
次第に中心選手として自分の立ち位置を築いていった。

これって、サッカーに限った話ではなく、
しっかりとしたPDCAで自分の考えを実行に移し、
そして自分に足りない技術があれば、練習(学習)して補っていくという
ビジネスにおいても必須の考え方・行動をとっているのが興味深い。

僕がこの本を読んでさらに中村選手を好きになった点は、
中村選手は典型的なジェネラリスト志向だったこと。
ここに、本書の内容を一部流用する。

安定感のある円で勝負したほうが、ポジション争いに勝てるはず。円でいるというのは、引き出しの数が多いということでもある。

この円というのは、いわゆるレーダーチャートのようなもので、
自分の能力をレーダーチャート上にプロットした時に、
どこか一か所が突出しているよりも、まんべんなく様々な数値が高い円形に近いほうが
どの様な環境でも勝負ができると中村選手は言っている。

まさにその通りだと思う。
僕も典型的なジェネラリスト志向なのだが、
もちろん自分の得意なことは伸ばしていきたいと思うが、
同時に自分のいろいろな能力をまんべんなく高めたいと思っている。
そう、まさに、引き出しの数を増やしたいのだ。

また、中村選手はこうも言っている。

「未来の自分」「なりたい自分」を想定し、そのために必要な環境を選ぶこと。それができないと、ただ環境を変えただけでは、何もプラスにはならない。なぜなら、環境を変えることが、現状からの逃避で終わってしまうこともあるから。

  • 今の仕事が嫌だから転職する。
  • 上司とそりが合わないから移動願いを出す。
  • 夢を語るだけで特に行動には移せない。
  • こんなビジネスマンもいるだろう。
    でも、中村選手のこの言葉を自分に当てはめてみてほしい。
    転職が目的になってしまってはいないか?
    部署移動できて満足してしまっていないか?
    夢を語って現実逃避に浸っていないか?
    それでは何も変わらない。

    自分の将来像をしっかり考え、
    そこにたどり着くために必要なことを今のうちから”察知”して、
    行動に移すこと。
    あたりまえだけど、なかなか難しい。
    中村選手のような偉大なプレーヤーはこういう当たり前だけど難しい事を
    毎日コツコツと実践しているんだろうな。

    いよいよ2014年のJリーグも開幕。
    昨年惜しくも2位に終わってしまったF.マリノス。
    今年こそは間違いなく優勝してほしい。

    その中核にいる中村俊輔という偉大な選手は
    優勝という目標のために何を察知しているのだろうか?
    今年もしっかりと応援します。

    がんばれマリノス!
    がんばれ俊輔!

    ちなみに、中村選手のサッカー観をもっと知りたい方には
    こちらもオススメ。
    サッカー人生で書き溜めてきた「サッカーノート」の抜粋版。
    そういえば、ビジネスでも気付いたことや考えたことを
    書いて残しておくって重要ですよね。


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