電子書籍端末ショーケースから見えるこの10年



電子書籍端末を古いものから最新のものまで
紹介しまくっているサイトを発見した。
電子書籍端末ショーケース:Kindle(1st generation)――Amazon.com – 電子書籍情報が満載! eBook USER
2004年のΣブックから、Kindle FIREまで様々な端末が登場している。

これをザーッとみていて
思ったこと。

細かな違いはあれど、
現状で電子書籍端末最強(?)のKindleも
2004年に出ているLibrieも実は大差ないんじゃないか?と思った次第。

もちろん、実勢価格や重量・バッテリーの持ちなど、
細かなスペックにおいて、10年近く前に発売されていた端末と
2012年の端末とで経時的な差異は当然ある。
ただ、単に電子書籍を読むという行為のみに
焦点を当てれば、
おそらく電子ペーパーでの読みやすさや、
プロダクトのハード面での機能など
充分に読みうるものなんじゃないかと推測。*1

じゃ、なにが違うのか?
ソフト面でのユーザビリティ。
これに尽きるんじゃないだろうか。

amazonは自社の物流ネットワークだけではなく、
本を長年扱ってきたことにより蓄積された
出版側とのパイプや、
amazon自体のブランド力ですでにアメリカの電子書籍界隈では
王様になっている。
その王様が、もうしばらくすると日本に来るってのは、
やっぱり大ニュースだよな。

一方、日本勢の電子書籍界隈では、
相変わらずだ。
10年前も今も根本的には状況は変わっていなくて、
この壮大な電子書籍物語の登場人物たちが
相変わらず自分に有利な(というか、自分が損をしない)ビジネスモデルに
固執して、対して前に進んでいない感じはある。
単に登場人物が増えただけなのかもしれない。

いい加減気付いてほしい。
10年前も今も、日本には電子書籍がビジネスとして成り立つだけの市場もなければ、ニーズもない。
残念ながら、今日時点では事実じゃないか?
でも、「じゃあ、止めちゃえ」なんて全く思っていなくて、
電子書籍の明るいに未来に夢を見ているロマンチスト的には、
まずはビジネスにするための市場を創り出すこと、
そのために、電子書籍がなぜ皆に受け入れられるのか?という理由のデザインが必要なんじゃないかと思っている。

「電子書籍は○○が良いんです」って伝えるんじゃなく、
「こういう夢を一緒に見ませんか?そのために必要な××を作りました。ね、良いでしょ」っていう
メッセージのデザインが必要なんだろうな。

すてきな未来を多くの人が一緒に見られますように。

*1:実物は触ったことすらありません。私的ブログにつき、勘弁っ


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ギャップを埋める ということ





 

仕事をしていると、よく思う。
世の中にはいろんなところに
いろんなギャップがある。

    • 情報の出し手と受け手のギャップ
    • 欲しいもの(需要)と与えたいもの(供給)のギャップ
    • 効率と手間ひまのギャップ
    • スピードと精度のギャップ
    • 年齢と経験のギャップ
    • 常識と習慣のギャップ

 

などなど、数え上げればきりがないだろう。

でも、こういうギャップがあるということを常に意識し、
ギャップを発見し、そのギャップを埋めることが
新たなサービスとなり、新たなビジネスになる。

いわゆる新しいサービスが世の中に次々と
送り出されている。
インターネットの世界だけでも、
Twitterだって
Facebookだって
iBooks Authorだって
Gumroadだって
いろんなものがある。
でもこういうサービスの新しさっていうのは、
結局はさまざまなギャップを埋めようとした結果
出来上がったサービスなんじゃないだろうか?

日本のビジネスにしたって同様だ。
M3のビジネスだって、医者とMRのギャップを埋めるものだし、
ブクペだって、著者と読者のギャップを埋めるものだ。
はてなやNAVERのような まとめサービスも 情報の数と受け手のギャップを埋めた。

これから先の世界も
様々な新しいビジネスが生まれていくだろう。
そこには必ず○○と××の間のギャップがあって、
それを埋める▽▽というサービスやソリューションが存在する。

こういうギャップを

  • 常に探せるアンテナを持つこと
  • ギャップを見つけること
  • ギャップを埋めるアイデアを持つこと
  • それをビジネスに昇華させること

が、今後仕事をしていくうえで重要な資質なんじゃないかと
最近強く感じた次第でした。


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電子書籍がなかなか普及しない理由をもう一度考えてみた。



電子書籍時代は来るか 端末・コンテンツ…市場まだ未成熟 – SankeiBiz(サンケイビズ)
こんな記事も出ていることだし、
自分なりにもう一度考えてみた。

プラットフォームもデバイスもある。
コンテンツはまだ充実していない。

しかし、
圧倒的に足りないのは、
”どーしたら買ってもらえるか(選らんでもらえるか)”
という視点じゃないだろうか?
”どーしたら売れるか”じゃなくてね。
ま、そもそもまだ市場自体が出来上がっていないのは
最強の電子書籍プラットフォーム
でも書いたし、

日本での現在の売れ行きは「10万台よりかなり少ない」と推測。
基本ソフト「Android」(アンドロイド)搭載スマートフォン(高機能携帯電話)の
電子書籍購入者率は6%で、ほかの端末よりも少ないという。
電子書籍が買えるネット上の書店は、Android搭載スマートフォン向けが多く、
北川さんは「お客さんがいないところに、お店をオープンしている」と苦言を呈した。

とインプレスさんが言っているんだからきっと間違いない。

でも、とはいえ電子書籍に関心がある人たちはおそらく増えていて、
いわゆるアーリーアダプターはすでにいくつかのストアにアカウントを持ち、
なんかしらのデバイスで電子書籍での読書体験を経験しているだろう。

こういう方々がきっと、電子書籍の市場形成に大きく寄与されるんだと思うんだけど、
そのためにはさまざまなコンテンツをどんどんストアで購入し、
読み、レビューを書き、シェアし、広がっていかなきゃいけない。

じゃあ、単純に、
どのストアで電子書籍を買うの?

どのストアで電子書籍を買おうかと悩んだときに、
各ストアではコンテンツの数・種類が多い少ないとかUIは気にするものの、
まだまだ独自の強みや特長は打ち出せていない。

リアル本屋さんでは、配本システムの功罪もあり、売れ筋の本ならば大体どこの本屋でも買える。
この時、ユーザーがどこで買うかという選択の指針は、本屋さんの立地くらいしかない。
だってどこでも売ってんなら、動線上にある本屋さんで買えば良いだけだし。
わざわざ本屋さんを選ばない。

電子書籍ストアの場合はどうか?
読みたい本がある場合、まずはそもそも電子化されているかを調べなきゃならない。
そして、それがどこのストアで扱っているかを調べなきゃならない。
(ただし、現状では品揃えという点では横一線)
というか、たまたま登録したことのあるストアに無かったら諦めるしかない。
という状況。
もう、市場経済的に破綻してる。競争原理もない。
だからこそ、、
(欲しいコンテンツがあるというのは大前提として)
自分のストアを選んでもらう指針となる独自性が必要。

  • コンテンツの専門性なのかもしれない。
  • コンテンツ値段なのかもしれない。
  • プロモーションの内容なのかもしれない。
  • それこそ、ストアのデザインなのかもしれない。
  • 検索のしやすさとか、ユーザビリティーで差別化を図るのかもしれない。

戦略、手法はさまざまあると思うが、
これから大きな市場が出来上がるに向けて、
新市場を颯爽と駆け巡る
ニューマーケターが登場するのかもしれない。

そう意味でいうと、
[ booklista ]【ブックリスタ】の様に、
独自のストアを持たずに
コンテンツホルダー(現状の出版社)と
いろいろなストア(今後増えると思っている)の間にいるポジションだと、
プロモーションっていう観点だとストア毎の独自性を出す仕掛けは作りやすいのかな?

既存コモディティマーケットとは
異なったマーケティングが必要なのかもしれないし、
従来の本の様に、とくにマーケティング活動なんて
必要ないのかもしれない。
はたまた、ものすごくソーシャルな市場で、
ユーザーが勝手にレコメンやプロモーションを仕掛ける
独自のマーケが発達するのかもしれない。

(1)電子書籍専用端末が100万台を突破
(2)タブレット端末(多機能情報端末)が500万台を突破
(3)スマートフォンでの閲覧に向いた電子書籍コンテンツの増加

以降、市場が出来上がった際には何が起こっているんだろう。
その時がくるのが、本当に楽しみだ。


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デバイスにマッチした電子書籍を。



何を使って読書体験をするか。

紙の本、PC、タブレット、スマホ、電子書籍リーダー。今のところデバイスで言うとこんなところか?

今、電子書籍業界では出版社を通じて如何にたくさんのコンテンツを集めるかに注力している。
また、マルチデバイス実現のために、フォーマットやDRMの課題を乗り越えようとしている。
もちろん、数多くのコンテンツがあって、
それをデバイスを問わずにいつでもどこでも読める環境は、電子書籍の発展のために必要だ。

ただ、
単に同じコンテンツを同じ見え方で様々なデバイスに表示することが果たして正解なのだろうか?
という疑問を抱いた。
たとえば、ゲームだと、
初代ファミコンはテレビ画面にゲームを映し、十字キーと2つのボタンで操作した。
そのデバイスに適応したファミカセ(ソフト・コンテンツ)があった。

スーファミになると、十字キーも8方向に可動し、ボタンも6個(だっけ?)になり、
より複雑な動きを表現できるよう、ソフトも進化した。

更に時代はすすみ、ガラケーでゲームをしようとすると、
決定ボタンとテンキーで上下左右に移動するシンプルなソフトになった。

そしてスマホ世代の今は、フリックやタップで直感的に操作できるソフトになった。
(忍者ロワイヤルのCM見たときは衝撃受けたな)

デバイスごとの特徴はゲームコンテンツの操作性だけの話ではなくて、
ケータイでゲームをするようになると、ネットワークに繋がっていたり、
GPSによる位置情報が足されたり、「今の時間」という概念が足されたりするようになって、
ゲームというものがテレビの前で黙々と遊ぶ物から進化した。

その進化はやがて、ソーシャルなものになり、
ゲーム内容を誰かとシェアしたり、協力したり、
競いあったりという楽しみ方が付加された。

このように、ゲームはデバイスの進化と共に、
それに伴った最適な表現手法でコンテンツを演出し続けている。

では、電子書籍に関してはどうだろう?
先にあげたいくつかのデバイスというか、パッケージがあるが、
紙の本の体裁をそのまま様々なデバイスに展開するだけでは
やはりもったいない。

というわけで、自分なりに各デバイスに適したコンテンツの表現手法を妄想してみた。

・PC
画面が広く、様々なアプリケーションを起動でき、
ネットワークにつながり、マウス操作、キーボード操作により
自ら手をうごかすには最適なデバイス。
であれば、持ち運んでどこでもというわけにはいかないが、
リッチコンテンツもシェアもストックも編集も自在にできる。
ネットにつないでマルチタスクでブラウザを併用して調べものや買い物なんかもしやすい。
ただし、あくまで画面の正面での世界ではあるので、リアルな空間における世界は広がらない。

・タブレット
ある程度の画面の広さは担保されつつも、
近距離長距離に関わらず、持ち運びを前提としている。
画面もカラーで見易い。
であれば、PCの補完的な役割は当然のこと、GPS 等による位置情報を付加することができる。
コンテンツのなかに登場する場所に関わる付随的な他のコンテンツが
プッシュ型で送信されたり。
また、直感的な操作性があるので、画像や映像、
音声などを拡大縮小したり、止めたり進めたり、回したり、自分の思い通りに調節しながら楽しむことができる。

・スマホ
画面が小さく、文字を追い続けるにはしんどいが、
四六時中肌身離さす持ち歩き、片手で簡単に操作できる手軽さがあり、
アプリを通じて様々なネットワークの連携がリアルタイム・リアルプレイスで実現できる。
であれば、コンテンツの一部を自分の好きなタイミング好きな場所でシェア、ストックでき、
自分専用のデジタルスクラップブックのようにできないか?(togetterみたいなイメージ)
もしくはその手軽さと直感的な操作性で、
読みながら印象的な文を即ツイートしたり、
Evernote に突っ込んだり。
前に書いた
電子書籍に欲しい機能 – たろすけの寝言的なブログ

がイメージ近いかな。

・電子書籍リーダー
書籍データを大量に持ち運び、余計な機能は敢えて付けずに、
読書専用機として、紙の本の読書体験に極力近い環境を提供。
であれば、辞書機能くらいはほしいが、
文章の読み続け易さに特化。
軽さや明るさ、フォントなどにしこたまこだわれば良い。

というようなことを考えていた。

Blog on Digital Media › 読書体験を拡張する??ごく私的な試論として
という面白いブログを読んで感化されただけなんだけど、
電子書籍界隈のエコシステムを考える上で、
コンテンツに関わる特性もさることながら、
それを読むデバイスの特徴にも考えを巡らせれば、
さらに広大な電子書籍の未来があるんじゃないかと思った次第。

このテーマは自分なりに更に深めて考えてみたい。


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自分が自分らしく生きるために




夢がある
目標がある
やりたいことがある
こうなりたい

人にはそれぞれ目指している到達点があるのだろうか?
それが明確なものか否かは別として、
結局、最終的には到達点に届いてしまう。
どんな考えのもとでその到達点にたどり着くかが重要。

成長したい
ラクに生きたい
頑張りたい
楽しければいい

そんな価値観も人それぞれ。

仕事が全てではないし、
仕事よりも大事なものがあると胸を張って言える。

でも、やっぱり仕事は人生の一部だし
これから30年以上携わらなくてはならないこと。
ないがしろにはできない。

じゃあ、どんな仕事をするべきなのか?
夢を実現できる仕事?
仕事で夢を実現する?
夢がかなってしまったそのあとは?

考えればきりがない。

仕事とは、会社とは、キャリアとは?
仕事は会社から与えられるものじゃない。
社会(会社)の都合で夢を諦めるなんてバカバカしい。
仕事は夢を実現するための手段。
会社は夢を実現するための手段の入れ物。
上手に使えばいいし、穴が開いたら新しい入れ物を用意すればいい。
入れ物を選ぶのはこっちの勝手だ。
でも、それを見極めるのは冷静な視点が必要なんだ。

って、今日久しぶりに再会した人に教えてもらった気がした。


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